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「しおのみち三の巻」(AWCA-008)
2002年 6月1日 リリース! |
'91年第一巻、'94年二の巻とリリースして以来、今なお着実に聴きつがれている「しおのみち」シリーズに、新たに「三の巻」が6月1日発売されました。
今回も8人の民族楽器によるオムニバスですが、特に今回、今も私たちの深いところを流れる環太平洋航海文化に思いを寄せて、ハワイのタイガー・エスペリ、アメリカンインディアン(タオスプエブロ)のリチャード・アーチュレタ、西表島の石垣金星の三人の唄をフューチャーしました。
トラディショナルの曲を「しおのみち」流にアレンジしてできた楽曲で、「三の巻」のコンセプトを表しています。
また、しおのみち第二世代の音と言えるカリンバサウンド KOH-TAOや、西アフリカの空気を体現するアニチェのサウンドは、新しく定着しつつある音の文化を感じさせてくれます。
そして、アイリッシュ楽器の Kuri、ブラジル楽器の渡辺亮、インド楽器の辰野基康、それぞれオリジナルでクオリティーのある演奏が民族楽器の可能性を広げ、ナチュラルでモダンな仕上がりになっています。
「しおのみち」の、こころに深くしみわたる心地よい音は、地球音楽と呼んだらふさわしいかもしれません。
8曲の音のスピリットは聴く人を懐かしい何処かへの旅へ誘ってくれるでしょう。 |
かれらは、それぞれの旅のなかでその楽器に出会い、
自分のありのままの心を、その楽器で奏でる。
しおのみちは、音の旅人たちのスピリットのつらなり。
その楽器たちの音色は、この星のさまざまな風土から生まれた音の景色。
そして、交じり合った音色が新しい風景を描く。
目をとじて、あなたの中にある風景を旅してください。
あなたの、ほんとうのふるさとのような景色を聴いてみてください。
プロデューサー 真砂秀朗 |
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ミュージシャン |
使用楽器 |
1. |
Music by Tiger Espere
Vocal, Hanuifu(Nose flute), Ipu(per.) / Tiger Espere |
ハヌイフ イプ |
2. |
Music by KHO-TAO
Kalimba / BUN
Saun / SHO
Bansuri, Kalimba / HARISHI
Bass-g / 1 CH
Tabla / Izumi Komedashi (additional musician) |
カリンバ サウン バンスリ タブラ |
3. |
Music by Kuri
Mix and arrangement by Hilo Kawagishi
Irish Bouzouki, Harmonica / Katsu
Tin Whistle, Low Whistle / Miho |
アイリッシュブズーキ ティンホイッスル ローホイッスル |
4. |
Traditional
Vocal, Indian Drum / Richard Archuleta
Indian Flute / Hideaki Masago
Guitar / Masami Endo |
インデアンドラム インデアンフルート |
5. |
Music by Hideaki Masago
Berimbau / Ryo Watanabe
Bamboo Flute / Hideaki Masago
Keybord / Yuyu |
ビリンバウ 竹笛 |
6. |
Music by Motoyasu Tatsuno
Sitar / Motoyasu Tatsuno
Udu(per.) / Ryo Watanabe |
シタール ウドゥー |
7. |
Music by Aniche
Jalianeo / Muneyuki Izawa
Gongoma / Shinichi Kimula
Souluuba / Halumoli Yamazaki
shinobue / Kouji Masuda |
ジャリアネオ ゴンゴマ 篠笛 ソウルウバ |
8. |
Traditional
Arrangement by Masami Endo
Recording, Mix by Takuya Mori
Vocal, Sanshin / Kinsei Ishigaki
Keybord / Masami Endo
Indian Flute / Hideaki Masago |
三線 |
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--星と潮のみちびく音-- 駒沢敏器 |
砂漠のただなかで
遠く海の香りを嗅ぐ人がいる。
鳥たちが目覚めるまえに
夜明けが近いのを知る人がいる。 |
ある人は樹木に触れて会話を交わし
またある人は星空と風を見て海流を旅する。 |
夢ではなく
すべていまの地球に現存している人びとだ。
いつから人間は
そのような素晴らしい能力を捨てて
流れに身を任せなくなったのだろう。 |
ある人は言った―
ヒトのからだのなかには、もともと音がある。
脈動があり、音が奏でられ
それは潮流と呼応しながら
大きな調和のリズムを取っている、と。 |
私たちは その内なる音に耳を澄まし
たどり着くことができるだろうか。
体内の宇宙で300日も眠っていたときのように
音のゆりかごに眠ることはできるだろうか。 |
自分たちが本当はどこから来たのか
ここにある音たちは教えてくれている。
夢の時間で地図を描くように
音を旅する人は惑星のかたちを知っている。 |
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●プロフィール
●プロデューサー
真砂秀朗 Hideaki Masago
世界各地のネイティブカルチャーへの旅の中で出会った楽器を演奏しつつ独自の音楽を制し、同時にヴィジュアルアートの分野で活動をしているアーティスト。
88 いのちのまつりの制作参加の体験から、89、90 ライオンのうた、91〜94 湯島聖堂Music of NAGA等のコンサートをプロデュースし、ワールドミュージックを紹介する。
その間、ニューネイティブのアイデンティティー探しをテーマにアワレーベルを開始。
「しおのみち」「弓の島」「しおのみち二の巻」等のアルバムをプロデュース。
92から重ねた北アメリカ南西部の旅でインディアンフルートに出会い、新たな表現が始まる。
インディアンフルートを中心に、曲作り、演奏活動、また色々なミュージシャンとのコラボレーションを重ね、「Chaco Journey」をはじめ数々のアルバムをリリース。
ヴィジュアルアートの領域では、毎年佐渡で開催される Earth Celebration のアートワークや水彩画、版画の展覧会、絵本等においての制作活動をしている。 |
●参加アーティスト
タイガー・エスペリ Tiger Espere
サーファーとしてサーフレジェンドの一人として知られ、ハワイイの外洋カヌープロジェクトのメンバーとしてハワイイ〜タヒチ間の航海を体験している。
また、伝統的工法によるハンドメイドのカヌービルダーの第一人者でもある。
ハワイイ諸島のさまざまな島に住んだ経験から、その文化や伝統を子供達に伝え継承するだけでなく、ワークショップ等を通じて広く他の国々にも広める活動をしている。
近年日本に滞在し古代海洋航海の文化を研究している。 |
コタオ KOH-TAO
「楽園を探して旅をしていたのかもしれない。ふと気づけばタイの南方のKOH-TAOにいた。
満月の夜、すべては虹彩につつまれ、輝きはじめた」・・・ メンバーそれぞれ、アジアやアフリカの旅で民族楽器に出会い、音楽に目覚める。96年、KOH-TAOをユニット名とし、本格的に音楽活動をはじめる。自分たちの奏でる、音霊の響きの中で、世界の幸せや平和、そして自然との調和を願っている。 |
くり Kuri(Katsu&Miho)
富士山のふもと、自然に囲まれた山梨県の芦川村を拠点として、ギリシャの弦楽器・ブズーキやアイルランドの笛・ティンホイッスルなどの民族楽器の音を取り入れた音楽活動を行っている。
また、くり工房としてネイチャー・クラフトの制作もてがけている。
そのライフスタイルや旅から生まれるKuriのサウンドは不思議に心地よく、まだ見ぬ異国への旅を誘うようだ。 |
リチャード・アーチュレタ Richard Archuleta
アメリカ・インデアンの文化を守るために設立したプロジェクト、InterTribal Bison Co-operative のリーダーであり、タオスプエブロの伝統的芸能の歌い手でもある。
'98の佐渡・アースセレブレーションにベニート・コンチャ率いるRed Willow Dancersのシンガーとして来日するなど、彼の歌声は多くの場で聴く人を魅了している。 |
渡辺 亮 Ryo Watanabe
音楽に色彩と空間を感じさせるパーカッショニスト。
ブラジルの打楽器をもとにさまざまなジャンルにおいて演奏活動をしている。
また、佐渡・アースセレブレーションなど各地にて、サンバ・ワークショップを行っている。
EPO、スーザン・オズボーン、ジョゼ・ピニェイロ、寿Kotobuki、真砂秀朗などのサポートメンバーとしても活躍している。 |
辰野基康 Motoyasu Tatsuno
'78 シタールに出会い '79年〜82年渡印しPandit Balaram Pathak に師事する。
帰国後は古典音楽を学び続ける一方で、それにとらわれることなく、シタール奏者として、コンサート、録音、レクチャー、企画などシタールに関わるさまざまな活動を行っている。 |
アニチェ Aniche
アニチェとは西アフリカで「兄貴、元気?」という挨拶の意味を持つ族語。
西アフリカの旅で出会った太鼓・ソウルウバの伝統的な節に、のこぎりの歯を使ったベース指ピアノ・ゴンゴマと日本の篠笛が心地よく交じり合い、響き合う。
軽快な金物の音頭に乗せて、南の島の陽気さと哀愁を彷彿とさせる曲を通し、自然の音を今に伝える。 |
石垣金星 Kinsei Ishigaki
西表島粗納部落に生まれ育つ。島唄の継承をはじめ染織の復興、自然米栽培など西表島の人と自然が共存してきた歴史と文化を土台とした島おこし運動にとりくんでいる。
西表エコツーリズム協会の設立など、21世紀の八重山、沖縄のあり方を模索している。
鳩間節は琉球王国時代、西表での稲刈りを終えて鳩間島へ稲粟を満載して帰る時の喜びの光景を唄っている。 |
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●クレジット |
Produced and Directed by Hideaki Masago
Planned by SHIO-NO-MICHI CLUB and AWA MUSE
Project organiszed by Yoshiumi Nanabayashi(AMA Japan)
Recording and Mixed by Masao Fujikawa (1,2,4,5,6,7)
Produce Assistance by Chihiro Hosokawa |
Arrangement by Hideaki Masago & Masao Fujikawa |
(1,2,4,5,6,7)
Nature sound Recording by Takuya Mori |
Art Direction and Paintings by Hideaki Masago
Graphic design, Photographs and Drawings
by Tomoyuki Yamagishi |
AWCA-008 (C) 2002 AWA MUSE
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